『カズーライフ』の中心にあるのは、上手に演奏できる人だけがミュージシャンなのではない、という思いです。
作品ノート制作中の物語から
小さな音が、もう一度音楽を始めさせる
物語は、静かな楽器店で一人の女性がカズーを見つけるところから始まります。大きな声や難しい技術ではなく、ほんの小さなハミングが家族へ届き、やがて友人や町の人たちへ広がっていきます。
主人公は、楽器ではなく人
Mr.KAZOOは答えを与える先生というより、最初の一音を後押しする案内役です。音楽を作るのはMogie、Leo、Spike、そして輪に加わる一人ひとり。カズーは、その人がすでに持っている声を、少し違う姿で響かせます。
今日からあなたもミュージシャン。
この言葉は、技術を軽く見るためのものではありません。聴くこと、声を出すこと、誰かと音を重ねること。その入口は、思っているより近くにあると伝えるための言葉です。
大全プロジェクトとの関係
『THE KAZOO HISTORY』が事実と資料を積み上げる本だとすれば、『カズーライフ』はカズーが人の暮らしに入ったときに生まれる物語です。歴史と物語を混ぜず、それぞれの役割を分けながら、同じ「声から始まる音楽」を伝えていきます。